純丘曜彰教授博士: ニュースの蜂

『朝まで生テレビ!』の元ブレインが、硬派ジャーナリズムの精神に基づき、
浮き世の暇つぶし、憂ばらし、肝だめしに、大手の新聞やテレビがひよって
伝えないネタを、勝手取材、執着調査、偏屈考察で突き刺しまくります。 

2012年08月

あなたの娘や息子のいるサークルは大丈夫?

/ルーマニアでお嬢さま学生が殺されたが、それは彼女の入っていたサークルのせいだ。大学のサークルには、おかしな宗教団体や政治団体のフロントなど、知らずに入ると危ないものも少なくない。突然に失踪したり、殺害されたりしてからでは遅い。何をやっているのか、いまのうちにチェックしておいた方がいい。/

 先週、聖心女子大学2年生のお嬢さま学生が深夜のルーマニアで変質者に無残に殺された。個人旅行ではない。インターカレッジの学生サークルによる派遣だ。現地の田舎街で日本語を教えるボランティアをする予定だった。だが、現地事情をまともに知っているならば、この旅行計画は、刑事事件として責任が問われて当然なほど、出発以前から無謀論外。いくら20歳の成人とはいえ、いまだ学生でもあり、旅費も親が出したのだろう。だが、なんでこんな旅行を親は許したのか。そもそも、こんなひどい学生サークルに関わっていることを、なぜ親は許していたのか。

 大学のサークルには、いろいろなものがある。ラグビー部や応援団のような硬派から、鉄研(鉄道)、漫研(漫画)、SF研、スポ愛(スポーツ愛好会)など、たあいない軟派まで、いろとりどり。有名大学のサークルの場合、他の大学や短大、専門学校の女子学生たちが、将来有望そうな男を漁りにやってきて、中は男女関係がドロドロ、というようなところもある。なんにしても、学生生活は、勉強が半分、交友が半分。異なる環境から集った同世代との交友を通じて、多くのことを学ぶためにも、なんらかのサークルには入った方が学生生活も充実する。

 だが、サークルの中には、怪しいものも少なくない。いわゆるフロントサークル。表向きは、スポーツだったり、演劇やコーラスだったり、ボランティアだったりするのだが、実態は、なんらかの宗教団体や政治団体が新人を勧誘し洗脳するためのオルグ組織。もちろん、最初からその正体など明かすわけがない。むしろバカな一般サークルより、ずっと堅実そうだ。しかし、夏の合宿あたりで、徐々に学生を組織の色に染めていく。そして、さらなる新人獲得を主たる活動にする。つまり人間のネズミ講だ。

 『鴨川ホルモー』じゃないが、怪しい団体は、夏休み明けに勧誘活動の勢いを増す。学園祭での発表をを名目に、サークルに入っていない学生、止めてしまった学生、ようするにあまり自分自身の主体性の無い学生を狙い撃ちにする。あなたの娘や息子も、すでにサークルの夏合宿などに参加したかもしれない。さて、それでいま、何をやっている?

 娘や息子に聞いても、しょせん十八、九、では、よくわからないかもしれない。やばいサークルの典型は、第一にインターカレッジ。対抗競技でも無いのに、多くの大学の学生たちが集まって、一つの活動を行っている。各大学のサークルは、その支部にすぎない。こういうインターカレッジサークルは、学生たちの自主的な組織、のようだが、結局、どこの大学も、その活動の全容を把握できず、まったくの野放しになっており、強姦や麻薬など、犯罪的なことに関わっていることもある。

 第二は、OBがやたらよく来ているサークル。面倒見がいい、と言えば、聞こえが良いが、いい年をして学生のサークルなんかにいつまでも関わっているおっさんが、まともな仕事をしているわけがない。学生サークルの面倒をみることが上部組織での彼の仕事である可能性が高い。

 第三は、やたら活動が派手なサークル。本来、学生が自腹でやっていたら、大したことなどできるわけがない。にもかかわらず、大学外に事務所があったり、国際的な交流をしていたりするなら、どこかになにか別のスポンサーがある。バブルのころならいざ知らず、この不景気にカネだけ出して学生に遊ばせておく脳天気なスポンサーなどあるわけがない。それなりに、そのスポンサーの意図が潜んでいて、うまく利用される。

 サークルで洗脳され、ある日突然、失踪したり、殺害されたりしてからでは、遅い。カルトから抜け出させるのは、知ってのとおり、たいへんな面倒だ。まして、それで事件を起こして、犯罪者になったりしたのでは、なんのために高い学費を払って学校に通わせたのか、後悔しても後悔し切れまい。とにかく、未熟な学生本人は、絶対にわからないのだ。連中は、何十年来の巧妙な勧誘ノウハウで、無垢なお嬢さま、お坊っちゃまを喰いものにする。親が学費を出して学生の自由な身分を許している以上、自分のうちの娘や息子が勉強以外に何をやっているのか、夏休みが終わる前に、一度、きちんとチェックし直しておいた方がよいのではないか。


by Univ.-Prof.Dr. Teruaki Georges Sumioka 純丘曜彰教授博士 (大阪芸術大学芸術学部哲学教授、東京大学卒、文学修士(東京大学)、美術博士(東京藝術大学)、元テレビ朝日報道局『朝まで生テレビ!』ブレイン)
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投げ売りリゾート物件はヤバイ

/いま、リゾート物件が数百万円代で投げ売りだ。だが、当時の設計はでたらめ。管理費はバブルのころのまま。なにより手入れが悪いから、内実はボロボロ。ノウハウの無い即席成金の団塊世代が手がけたものは、会社でもなんでもみんなヤバイ。/



 たしかに安い。おそらくバブル時代に建てたときは五千万円を軽く超えただろうものが、数百万円代で投げ売り状態。だが、やめておけ。管理状態があまりにひどい。あんなのだったら、新築で建てた方がまし。そもそも、かつてのリゾート地の没落っぷり、さびれっぷりが半端ではない。あちこち、オバケの出そうな廃墟ペンションだらけだ。


 なにがまずいって、まず設計。バブルの時代、ろくにリゾートの経験も無しに、あこがれだけで、わけのわからない建て方をした。たとえば、軽井沢や那須のような湿地にログハウス。中まで腐ってグズグズ。その他の地域でも、別荘のあるような谷あいは、地下水が多く、基礎を密閉しているものは、床下がボロボロになっている。かと思うと、土地がどこにあるのかわからない斜面のものは、基礎そのものにヒビが入っていたりする。


 そのうえ、バカみたいな吹き抜け。北欧製やカナダ製の高級暖炉を入れたって、あんなもの、暖まりゃしない。まあ北欧やカナダみたいに、そこらで薪がいくらでも手に入るならともかく、日本で買ったら莫大な量、法外な金額になる。それも、それを外から頻繁に運び込むのは、かなりの重労働だ。なんで北海道で室外石油タンクばかりになったのか、街中の頭でっかちは、そんなことも知らなかった結果だ。さらに悪いことに、屋根裏無しの吹き抜けは、そこら中で結露してカビになる。壁紙は剥がれてベロベロ。そうでなくても、80年代のヤワな断熱性では、壁の中が腐ってしまっている。


 極めつけは、配管。極寒地仕様でキッチンや風呂場を集中配置しておけばよいのに、景色を見ながらフロに入りたいとか、料理をしながらパーティがしたいとか、ドシロウトがわけのわからない夢で間取りをいじくったものだから、とんでもない長い配管になり、その養生が悪くて、お湯は冷める、水は漏る、ボイラーも動かす時期が限られているから、異様に寿命が短い。だから、ぜんぶ買い換え、付け替え。これだけで数百万。


 そして、なによりインチキくさいのが、管理費。バブルの頃から変わっていない。数百万で別荘が買えても、年間数十万も別荘地管理費がかかり続ける。まして借地権だと、遠からずどかんと更新料を取られる。そして、水道代や電話代、ケーブルテレビ代。ふつうに一件分の維持費がかかる。そのうえ、修繕費。住めば、片っ端から痛みが見つかる。『マネーピット』という映画があるが、まさに安物買いの銭失い。


 ようするに、バブル期に別荘を建てた団塊世代は、即席成金で、まともなリゾート生活のノウハウを持っていなかったのだ。有り金をはたき、ローンまで負ってまで買ったものの、まともに手入れしなかった。本来は余裕資金で身の程に合った小さめの別荘を買い、それに毎年、相応の更新や修理をかけ、長く良い状態を保つべきものだったのに、ホテルのように使うだけ使って、使い潰し、足腰が弱って、もう玄関までさえも急斜面をたどり着けなくなって、放り出した。


 いや、別荘に限らない。団塊世代が手がけたものは、建物でも会社でもみんなそうだ。買っただけ、作っただけで、まともな手入れをしていないから、外面は大きく立派だが、内情はぐちゃぐちゃ。それどころか、カビがはえ、コケがむし、柱も梁も腐り、基礎もヒビだらけ。なのに、いまだにそれを買ったとき、作ったときの価格に執着し、それをまだ当時の価格で売れると思って、高飛車にふっかける。バカじゃなかったら、関わり合わない方がいい。中古の疫病神を高値で引き取るようなものだ。


by Univ.-Prof.Dr. Teruaki Georges Sumioka 純丘曜彰教授博士 (大阪芸術大学芸術学部哲学教授、東京大学卒、文学修士(東京大学)、美術博士(東京藝術大学)、元テレビ朝日報道局『朝まで生テレビ!』ブレイン)
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